インプラントの上部構造(かぶせ)
インプラントは、アゴの骨に人工の根を入れたあと、その上に土台を建て、「かぶせ」を作っていきます。ここまで来ると、ご自身の本当の歯と同じ状態になります。ですので、かぶせには、普通の歯と同じように種類があります。主なかぶせの種類は以下の通りです。
- ①金属(図1)
- ②金属+セラミック(図2)
- ③セラミック(図3)
- ④ジルコニア(モノリシック)(図4)
- ⑤ジルコニア(レイヤリング)(図5)
- ⑥土台+かぶせの一体型 (図6)
カタカナばかりでちょっとわかりにくいかと思います。大まかには、セラミックの方が綺麗です。そして、セラミックはツルツルしていて汚れが付着しにくいです。
ただし、患者さんのお口の状態や噛み合わせによって、全てをご選択いただけるわけではない場合があります。同じ患者さんでも、部位によって違うものがオススメになるかもしれません。
では、それぞれのかぶせの特徴を、以下に詳しくご説明していきます。
- ①金属(図1)参考価格¥132,000
審美性:☓
耐久性:△
前歯部に使えるかどうか:☓
名前の通り、全体が金属で出来ています。金色なので、審美性には劣ってしまいます。耐久性の麺では摩耗することがありますが、割れてしまったりすることはありません。、材質的にセラミックよりも汚れが付着しやすいというのが欠点です。
- ②合金+セラミック(図2)参考価格¥194,700
審美性:◯
耐久性:◯
前歯部に使えるかどうか:◯
汚れがつきにくく、変色・摩耗もありません。金属をおおうことで、透明性と引き換えに強度を出しています。
- ③セラミック(図3)参考価格¥161,700
審美性:◯◯
耐久性:◯◯
前歯部に使えるかどうか:◯
金属を全く使わない、セラミックだけでできたかぶせです。光の透過性に優れ、非常に綺麗です。
- ④ジルコニア(モノリシック)(図4)参考価格¥161,700
審美性:◯
耐久性:◯◯◯
前歯部に使えるかどうか:◯
強度が高く、最も割れにくいセラミックです。かみ合わせが多少強くても、破損がしにくい材料です。
- ⑤ジルコニア(レイヤリング)(図5)参考価格¥188,100
審美性:◯◯◯
耐久性:◯◯
前歯部に使えるかどうか:◯
天然の歯に最も近い美しさで、審美性は今のところ最も優れたセラミックの1つですが、ジルコニア・モノリシックの方が頑丈です。
- ⑥土台+かぶせ物一体型(図6)参考価格¥158,400
審美性:◯
耐久性:◯◯◯
前歯に使えるかどうか:◯
審美性と耐久性を兼ね備えています。素材によっては前歯部でも審美的に仕上がりますが、奥歯の場合は少し劣ります。